モラハラ離婚のためだけじゃない証拠集めと心の準備

モラハラ夫(妻)との離婚についてまだ心が決まっていなくても大丈夫です。離婚の道でも離婚しない道でもどちらも厳しい道であることには間違いありません。しかし離婚しない道を選ぶにしても今からモラハラの証拠を集めておくと後々に自分にとってのメリットになります。今回はモラハラの証拠としてどんなものを集めると良いか、どんな方法があるのかを紹介していきます。

モラハラ被害者の心の状況と特徴

まずはモラハラを受けていることで被害者の心のうちはどうなっているのかを考えていきましょう。モラハラ一つ一つは些細なことのように思えるので、モラハラの被害者は自分が被害にあっていることに気づいていないことが多いです。それはどうしてなのか考えていきます。

1.モラハラ夫(妻)がいつでも意地悪というわけではないから

モラハラ夫(妻)はいつも不機嫌なわけではなく、普段は大人しかったり、優しくしてくれることもあります。そんなときに被害者は「もしかして、彼のいう事のように悪いのは自分なのかもしれない」と 思っていることが多いいです。そのためモラハラだと気づかずに受けつつけてしまい相手に支配されていきます。

彼の優しさとは、突然のプレゼントだったり、高級レストランに連れて行ってくれたりといった、わかりやすい表面的な優しさではありませんか?サプライズは嬉しいものですが、相手の都合を考えたものではありません。相手はあなたの本当の望みを聞いてくれていますか?あなたの望みではなく自分勝手に決めているのではないですか?本当の優しい人は、あなたのように相手の気持ちを考えて行動ができる人です。決して人を傷つけることはしません。

2.友達や実家と疎遠になったり、相談相手がいないから

結婚前の友達や実家との付き合いを制限(または禁止)されていたり、あなたが気軽に相談できる相手が近くにいないという状況になっていませんか。はっきりとは禁止しないまでも、あなたが友達と出かけてたときに家に戻ると夫(妻)が不機嫌だったり、その友達の悪口を言ったりしていませんか。相手が機嫌が悪くなることを恐れてだんだんと友達と会いにいくのをやめていませんか。だんだんと疎遠になっていく友達や実家とも連絡が取りづらくなってくると、誰にも相談することができないと感じて一人で悩んでしまいます。そして客観的に物事が見れなくなり適切な判断もできなくなっていきます。

それはモラハラ夫(妻)の策略です。ただ自分に注目してほしいだけだと思っていたら間違いです。あなたが友人や実家と疎遠になっていき孤立して、どんどんと気持ちが吐き出せなくて苦しんでいく姿を見て楽しんでいるのです。相手はそんなあなたの姿を見たいのです。本人はそれを無意識で行っているので気づいていないでしょう。

3.友達や実家に相談しても分かってもらえない

「モラハラ」という言葉ができてから15年以上経過して今では社会に浸透してきてはいます。しかし「モラハラ」という言葉は知っていても、「モラハラ」がどんなものなのかを知らない人も多いです。モラハラ行為は普通の家庭でも起こりうる事ですので、被害者がパートナーのモラハラ行為を誰かに相談すると「あなたにも悪いところがあるんじゃない」「夫婦は我慢が必要よ」などと言われてしまう場合もあります。モラハラ被害者は相談するまでに十分すぎるほどの努力と我慢をしてきて、友達に相談することも最大限の勇気を出して相談したと思います。それで友達には自分の気持ちを理解してもらえなかったために、ますます一人で抱え込んでしまいます。

4.自分の意見を持ったり、自分の考えを人に伝えることが困難になっているから

パートナーから「常識がない」「何をやらせてもちゃんと出来たためしがない」「頭が悪い」などと繰り返し繰り返し侮辱されていると、次第に被害者は自尊心を低くなってきます。そうなると自分の気持ちや考えを押し殺して、毎日パートナーの顔色をうかがっているうちに、自分の意見を人に伝えることができなくなっていきます。また自分の考えに従って物事を判断する、行動することがだんだんと困難になっていきます。モラハラ夫のマインドコントロールにハマった状態になります。

 5.人にやさしく完璧主義

モラハラ被害者の方の特徴として、自分よりも人のために働き何事も完璧主義の方が多くみられます。妻としても母としても主婦としても完璧にしたいと思われているのではないでしょうか。完璧主義であると、できないことがあるとそれに対して罪悪感も持ちやすくなります。モラハラ夫はそこを攻撃してきます。「自分がこんなに悲しい想いをするのは、お前のせいだ」などと相手に罪悪感を与える言葉を執拗に投げつけてきます。被害者の人はそんな相手の想いを受け止めて自分が悪いと責めてしまいます。

このようなモラハラな状況から抜け出すためには、被害者が冷静に客観的な視点でモラハラ夫(妻)の行動を見ていくことが大切になると思います。

モラハラの証拠は離婚するためだけではありません

モラハラ証拠を集めるというと離婚するときだと思われがちですが、離婚だけのものとは限りません。モラハラの事実があると様々な面でとても役立ちます。そこでモラハラの証拠を集めることのメリットを紹介します。

モラハラ証拠集めのメリット① 冷静な心を持てる

モラハラの証拠を集める時は、とても冷静に行わないと相手に不信がられて証拠集めが見つかる可能性があります。でも自分がモラハラの証拠を集めると決めたとき、その時にモラハラ夫(妻)からの支配から精神的に逃れた最初の一歩になります。そして冷静な心に変化します。常に冷静でいなくていいのです。いつものようにモラハラ夫(妻)の前では恐怖感を出すようにしているほうがいいためです。証拠集めをすると決めたときから、自分にこう言い聞かせてみましょう。「私は女優です。私は今モラハラ被害者を演じています」とか「私は探偵です。モラハラ夫の証拠を集めるミッションをしています」と言葉にだしてみることで意識が変化します。こうすることでモラハラ夫の行動を真正面で受け止めずに証拠集めだけに徹底することができます。

モラハラ証拠集めのメリット② モラハラを受けていることを説明できる

モラハラ(夫)妻からモラハラを受けていることを誰かに説明するときに、自分の言葉だけではなかなか相手には伝わりません。またモラハラ夫(妻)は外面がよいので周囲には「とても素敵な人」と見られているので、モラハラをする人と思われません。だからモラハラの証拠があると説明つきやすくなります。これまで周りの人に相談しても信用してくれなかったかもしれませんが、証拠を見せればきっとあなたを信じて力になってくれます。

モラハラ加害者のタイプは人それぞれ違うので対応方法も違ってきます。専門家に相談するときにも、はっきりした情報があると対応方法を判断しやすくなります。

モラハラ証拠集めのメリット③ 自分自身の今後をどうするか決めるときに冷静に判断しやすくなる

モラハラの証拠が集まると、モラハラ夫(妻)の行動が明確になります。その行動を冷静に客観的に見て今後も自分はこの環境に留まるのか、離婚して本当の自分の人生を歩むのかを冷静に考えることができるようになるでしょう。本来の夫婦関係の在り方とはどんなものなのか、私が求めている夫婦関係は今の状態なのか、今の状態でないなら自分はどんな夫婦関係がいいのか、考える機会にもなります。

一人で考えなくてもいいのです。友人・知人や夫婦関係専門のカウンセラーに話を聴いてもらうことで、自分の頭の中が整理しやすくなります。頭の中で考えて出てくる言葉よりも、人に話をしていて無意識に出てくる言葉のほうが自分の本心である場合もあります。モラハラの証拠を集めているあなたでしたら、誰かの助けを求めることができます。

モラハラの証拠集め

モラハラ行為を実証するために以下のものが有効になります。

  1. 自分に浴びせられた暴言を録音したもの
  2. 物にあたる様子を録画したもの
  3. モラハラの記録をした日記かメモ
  4. モラハラな言葉が書かれているメールや手紙
  5. モラハラ行為が原因で体調を崩し病院へ受診したときの診断書または診療報酬明細書

モラハラ行為が誰にでもわかるような証拠が必要です。録音・録画はとても有利になります。パートナーが無視し続ける行為は録音できないので、そのときは「無視している行動」がどんな様子で、どれくらいの期間続けれら他のか明確に記していることが必要です。その際にはモラハラ行為の日にち、時間、期間、を記録しておくと良いです。自分の感情を記録するのではなく、ただモラハラ行為がいつ、どんな行為だったのかを記録します。モラハラ離婚で有利になるのは、モラハラ行為の頻度です。どれだけのモラハラが繰り返されてきたのかがわかると離婚しやすくなります。

離婚する時は裁判所を利用することになるかもしれません。弁護士に相談するときでも集めたモラハラ証拠はとても離婚に有利に働きます。また先ほども書いたように、このようなモラハラ証拠を集めるのは離婚するためだけでなく、自分自身でモラハラ行為を客観的に観察できるようにするためでもあります。

モラハラ夫(妻)に見つからないように、証拠集めはゆっくりとこっそりと無理せずに行ってください。

医療機関・心療内科へは早めに受診を

モラハラ夫(妻)からのモラハラ行為に過大な精神的ストレスを抱えていると思います。そんなときは、早めに心療内科へ受診することをお勧めします。ご自身が精神的ストレスを抱えて生活に支障が出る前に早めに対処されたほうがいいことが一番大切です。また、モラハラの証拠の一つになる医療機関の診断書は、簡単には出してもらえないからです。モラハラ夫(妻)から何かものを投げつけられて身体的に暴力を受けて明らか体に骨折や傷があれば、医療機関の診断書はすぐに出してもらえます。しかし精神的な障害の場合は何度か診察を受けて医者と面談しないと診断書は出してもらえません。医療機関は1回の診察時間が15分ほどしかありません。また患者数の多い医療機関では診療時間がもっと少なくなるでしょう。そのため、早めに医療機関(心療内科)への受診をお勧めします。

まとめ

モラハラ夫(妻)の怒りの爆発や行動が決して直らないとは限らないと最近は言われています。だからと言って、相手の行動を変えようとすることは相手をコントロールすることになります。それはモラハラ夫(妻)が行っていることと同じことです。

あなたが変えられるのは自分だけです。自分を変えることが一番早い改善策だと考えています。離婚で環境を変えることもできます。離婚しないでもただ家を出てモラハラ夫(妻)と距離を置くこともできます。自分のモラハラを受けやすい性格を直すこともできます。何を選ぶかはあなた次第です。どちらが正解不正解はありません。あなたが選んだ道ならすべてOKです。

モラハラの証拠を集めながら、自分はどうしていきたいのかを考えてみませんか。

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