【男の離婚】妻の浮気が原因で離婚するのに親権は妻のものなの?

妻が浮気したことが原因で離婚することになったのに、子供の親権は妻になるのには納得できないことは多いものです。どうして親権が妻にわたるのか、男でも親権が取るにはどうしたら良いのでしょうか。今回は妻の浮気が原因で離婚するときに親権者を男が持つためにどうしたらよいのかをテーマに書いていきます。

浮気が離婚原因でも親権は別の話

そもそも親権は妻のものでも夫のものでもありません。親権は子供が安心して成長するための権利です。子供にとっては父親も母親も一緒に暮らすことが一番安全で安心な環境です。でも両親が離婚したら子供はどちらか一方の親と一緒に暮らせない悲しさと、自分の未来はどうなるのかと不安を持ってしまいます。

なので親権とは、未成年の子供が一人前の社会人になるまでに安全に安心して守られて養育される子供の権利です。親にとっては権利というよりも義務という要素が強いです。

そんなことは分かっていると怒られている方もいらっしゃいますよね。でも妻が浮気をして離婚することになって、今までの幸せな時間と環境が失われてしまい、子供まで失うとなると、子供の親権はどうしても得たいと思うのは当然だと思います。

次は父親が親権を持つための重要なポイントについて書いていきます。

父親が親権を持つための重要なポイント

親権で一番大切なことは「子供の立場になって考え決定する」ことです。未成年の子供が両親の離婚後も安定した生活と教育を受けられるために、どうすればいいのかという視点で親権者を決めることです。

経済的な面から考えると父親のほうが収入が多いので父親が親権を持つべきと考えることもできます。確かに収入が安定している方が有利になることがありますが、でも経済面は親権を持たなくても養育費があれば十分なので、それだけで父親に親権が得られることはありません。

親権を家庭裁判所の調停や裁判で決めるときには9つの重要なポイントがあります。このポイントは法律で決められているわけではありませんが、家庭裁判所が親権者を決める基準を知っておくことはとても大切なことです。

1.子供に対する愛情

子供に対する愛情は両親どちらにもあって、それを比べることは難しいですよね。裁判所では子供の好きな食べ物や嫌いな食べ物、保育園の友達の名前やいつも何で遊んでいるのか、子供のことを良く知っている親をチェックしています。こういう時は普段の子供の行動などを知っている妻のほうが有利になるでしょう。このポイントには妻が浮気したことが離婚の原因であっても全く関係ありません。

2.収入などの経済力

父親と母親の収入は一般的には父親の方が収入が多くて安定しているとされていますが、昨今は父親も非正規雇用だったり母親の方が収入が安定している場合があります。また公的扶助や非親権者(親権者にならなかった親)からの養育費で補えるので、経済力はさほど重要視されていません。

3.親以外に子供の面倒を見てくれる人の有無

離婚すると親は仕事をしながら一人で子供を育てなければなりません。小さい子供は急に熱を出すことがあるので、親は仕事を途中で切り上げて子供の世話をしなくてはならないときがあります。どうしても仕事を切り上げることが出来なかったり、出張などで家を不在になるときに、子供の面倒を見てくれる大人がいるかどうかは大切なポイントになります。

4.親の年齢や精神状態などの監護能力

親の年齢が精神状態がどうして親権を得るために大切なポイントになるのかというと、子供を守るためには親が健康で安定した精神状態でなければなりません。家庭裁判所は両親それぞれの現状と、子供を引き取って育てる際の将来像を見据え、子供の福祉を守るためにどちらの親に親権を与えるべきかを検討します。もし妻の浮気で精神状態が悪化しているとき、家庭裁判所は父親側に親権を与えることは子供の生活を守ることができないと判断するかもしれません。

5.住宅事情や学校関係の生活環境

今後子供が生活して成長していく環境が、例えば風俗や暴力に近い環境だとしたら安全な子供の成育環境だとは認められません。またこれまで親しんできた学校から転校させることになる親に親権を与えることは、家庭裁判所は避けることになるでしょう。

6.子供の年齢や性別、発育状況

このポイントは母親に有利に働くポイントになります。子供が乳幼児だったり病弱である場合は、日常的にきめ細かい身の回りの世話を必要としますので一般的には母親が親権者に選ばれることが多いです。でも最近は父親が親権者に選ばれることも増えているそうです。

7.環境の変化が子供の生活に与える影響

子供の環境の変化の観点から既存の監護状態を重視される傾向はあります。なので離婚前に夫婦が別居を始めたときに子供はどちらの親と暮らしているかが、親権を持つのに有利に働きます。

8.兄弟姉妹が別れて暮らすことにならないか

昔は両親の離婚で兄弟姉妹が離れ離れになるケースが良くあったそうですが、今は兄弟姉妹が別れて暮らすことがないことを優先しています。そのためには経済的にも安定している親が有利になるでしょう。

9.子供本人の意思

裁判所では子供が15歳以上だったら子供と面接して本人の意思を確認します。ただこの時は子供の気持ちを配慮して「あなたは父親と母親とどっちと暮らしたい?」などと直接的な質問はしません。ここ子供としては両親と共に暮らしたいけれどそれができないなら、将来どんな道に進みたいのかを考えてそれに合う環境を与えてくれそうな親を親権者にすることがあります。親権者を決めるうえでは子供の意志はかなり重要視されます。子供が15歳未満であってもある程度自分の意志を伝えることができる年齢であれば、子供の意志を確認します。

調停や裁判で子供の親権を争うことになっても、妻の浮気が離婚原因であっても妻に親権が渡らないということはありません。ただ妻の浮気が原因で子供に悪影響を及ぼしたことがあったら親権者として認められないこともあります。

男だから親権は得られないとは限りません

日本の場合は親権を得るのは母親が8割以上というデータがありますが、残り1割強は父親が持つ結果にもなっています。必ずしも母親が親権を持つとは限らないです。

妻の浮気で離婚するときは、離婚の話し合いと同時またはその後に慰謝料についても話し合います。ある男性は妻の浮気の慰謝料を請求しない代わりに子供の親権を得ることを条件に提示した場合もあります。

それで妻が合意して親権を夫に渡して離婚を成立したのならば、夫側が親権を持つことができます。

ただやはり親権は未成年の子供が安心して成長できる環境を与えられなければなりません。それまで父親が出張で家に不在になることが多かったり単身赴任であったりしたら、父親はできるだけ子供と過ごす時間が持てる仕事内容に変えないといけません。

父親の両親や兄弟姉妹に協力を得て子供を育てることもできますが、子供にとって必要なのは一番血のつながった親の存在です。親権を得ることを考えるならば、自分のことよりも仕事のことよりも子供のことを一番に考えられるようにしていないといけないでしょうか。

離婚後でも親権者変更は可能

離婚前にどちらの親が親権を持つかを決めてから離婚が成立します。そして本来は親権者をむやみに変更することは子供にとって安定した生活ができなくなるので認められていませんが、特別な事情があれば親権者変更を認められることがあります。

具体的な一例をあげると以下のとおりです。

  • 親権者が恋愛やギャンブルにのめり込んで子供の世話をせずに、放置している場合
  • 親権者が子供を虐待している場合
  • 親権者が死亡した場合で親権者を変更することが子供の成長にとって良いと思われる場合

親権者を変更する場合は元夫と元妻の間だけで決めてはならず、家庭裁判所に申し立てをしなくてはなりません。勝手に親権者を変更して戸籍を移すことはできないようです。

元妻側は親権を変更することを拒否する可能性は高いときは、調停での解決が難しくなり裁判となるでしょう。それでも裁判所に認めらるために元妻が子供の保護者として不適格である証拠を十分に集めて説明できたら、親権者変更も可能でしょう。

まとめ

「【男の離婚】妻の浮気が原因で離婚するのに親権は妻のものなの?」はいかがでしたでしょうか?

親権は妻のものでも、浮気をしなかった夫のものでもありません。親権は子供の権利です。親は離婚しても子供にとって親であることは変わりません。それは子供と一緒に暮らせない親も同様です。

妻と離婚して親権を得られなかったとしても、子供との縁が切れることはありません。子供のためにそして自分のために定期的に子供と会っていってください。

こちらの記事では子供との面会権について書いております。ぜひお読みください。⇒「モラハラ離婚前に知っておきたい子供との面会交流」

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。